<辺野古>許可区域外ブロックでサンゴ礁損傷を確認
<辺野古>許可区域外ブロックでサンゴ礁損傷を確認 毎日新聞 2月26日(木)23時23分配信 沖縄県は26日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県内移設に向けた作業が進む名護市辺野古沖で、県が沖縄防衛局に許可した区域外で、防衛局が沈めたコンクリート製ブロックがサンゴ礁を損傷していることを潜水調査で確認した。 「許可区域外の8カ所で潜水調査し、ブロックの下でサンゴ礁が割れているのを1カ所で確認した。ほかにも岩礁破砕に当たるケースがあった」 10人態勢による初日の調査を終えた沖縄県の新里勝也水産課長は名護市汀間(ていま)漁港で結果を発表した。損傷状況を写真撮影し、位置を全地球測位システム(GPS)で確認した。 県は昨年8月、埋め立て工事に向けた岩礁破砕を許可した際、漁業調整規則に基づき「公益上の理由などにより指示をする場合は県の指示に従うこと」「申請外の行為をし、条件に違反した場合は許可を取り消すことがある」などの条件を付けていた。翁長雄志(おなが・たけし)知事はここに着目し、サンゴ礁損傷問題を移設阻止への足がかりにしようとしている。 翁長氏が許可を取り消せば、ボーリング調査は再開できないというのが県の見解だ。与党県議は「前知事による埋め立て承認後、やりたい放題だった国に対し、知事が正面から対決する姿勢を示した意義は大きい」と語る。翁長氏サイドには、サンゴ礁損傷問題に世論の関心が高まれば、移設反対の追い風になるという期待もある。 県による26日の調査は、日米地位協定に基づく立ち入り制限区域の外側で行われた。県は、破砕許可対象になっていない場所でのサンゴ礁損傷はほかにもあるとみて、米軍の許可を得て制限区域内も調べる方針だ。そのうえで結果を分析し、翁長氏が破砕許可を取り消すかどうか判断する。 沖縄大の仲地博学長(行政法)は、許可を取り消した場合、「政府は県を提訴するなど対抗し、判決が出るまでに移設作業を強行するだろう」と指摘し、「県が作業を止めるためにあらゆる権限を行使するには、国民の支持を得られるかどうかが鍵になる」と述べた。【佐藤敬一、川上珠実、福永方人】 http://meriyo.ti-da.net/
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